たっぷり玉ねぎと鶏肉の野菜ジュース煮込み
~ひとつの鍋で煮込むメイン料理~

身近な野菜とストック食材(缶詰、乾物、水煮など)を上手に使ったおうちご飯を紹介します。
常温で保存できるストック食材は、使い方がわかればとっても便利。災害時用にローリングストック食材としてもおすすめです。
野菜には抗酸化力や免疫力が多く含まれていますし、色や香りや食感など五感を満たしてくれる食材なので、ストレスを和らげてくれます。

材料(1.5人分ぐらい)

  • 鶏モモ肉 300g(大1枚)
  • 塩・こしょう 少々
  • 小麦粉適量
  • 玉ねぎ 大1/2個(150g位)
  • にんにく1かけ
  • オリーブオイル 大さじ1.5
  • A
    • 野菜ジュース 190cc(1缶)
    • ウスターソース 大さじ1
    • 醤油 大さじ1/2
    • 酒または白ワイン 大さじ1
    • カレー粉 小さじ1/4
  • 仕上げの塩・コショウ 少々
  • タイム少々
  • ローリエ1枚(あれば)
  • パセリ 適宜

作り方

①鶏肉は厚さを均等にして、6等分に切り、塩コショウして、小麦粉を薄くつけておく

②玉ねぎは皮をむいて繊維を断ち切るように薄切りにする。にんにくは縦半分にきっておく

③鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火にする。鶏肉を加えて両面をさっと焼き色を付けて、取り出しておく

④鍋に玉ねぎを入れて、その上に鶏肉を並べる。(ここで、タイムやローリエをいれるとグッと美味しくなる)

⑤Aを混ぜたものを上から注いで、中火にする。ぐつぐつしたら弱火にして15分蓋をしないで煮る。(途中1、2回上下ひっくり返す)

⑤はこんな感じです

お子様でも美味しく召し上がれる料理です。ほぼ、ほおっておける料理で楽チンです。1人分としてはちょっと多めですが、余ればパスタソースにも流用できます。
カレー粉を入れるのがポイント。
鶏肉でなく、豚や牛肉でも作れます。
オリーブスライスとかケッパーを入れたらもっと大人っぽくオシャレに仕上がります。 

今日のお勧めストック食材 「野菜ジュース」

野菜ジュースはトマトベースでいろいろな野菜が入っているので、飲んでもよし、料理によしの食材です。長期保存(5年)可能なものも売っています。(これは非常食として便利。)
大学の災害食の講義では、この野菜ジュースと早ゆでパスタとツナ缶でスープパスタを作りました。スープや鍋など何でも使えます。

野菜ジュース缶

今日のポイント!

ポイント1:「玉ねぎ」の切り方

この料理は、玉ねぎの水分と旨味を短時間でソース化する料理なので、玉ねぎの薄切りは、繊維を断ち切るように(直角に)薄切りしていきます。そのほうが、細胞が壊れて短時間で柔らかくなり、中の水分やうま味が外にでて、美味しいソースになっていきます。
もし、新玉ねぎで作るときは、新玉ねぎは水分が多いので、この分量だとしゃぱしゃぱに。玉ねぎの量を控えめにしてください。

ポイント2:常備調味料として便利なウスターソース

野菜ジュースはやや甘め、玉ねぎも加熱すると甘いので、それだけだとあまーいお子様向けみたいな味になります。そこに醤油やソースを一緒に入れると、味が締まって大人っぽくなります。ソースには、色々な野菜やお酢やスパイスが入っていますので、味に深みがでます。

中濃やトンカツソースは甘めなので、またまた甘くなってしまいますよね。ですから調味料として料理に使うには、ソースは、甘くないきりっとした味のウスターソースがお勧め。(私は木桶で作られている浜松のトリイソースを愛用してます)

ウスターソースは便利

ポイント3:これを一緒に加えたらもっと美味しくなります

玉ねぎだけでもいいのですが、うま味がでる食材(キノコ類、あさりなどの貝類、大豆水煮缶などの豆類、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜)等を一緒に入れると、相乗効果でグッと美味しくなるのと、全体的にボリュームアップになります。

災害時などに最も不足すると言われているのが野菜です

家に炭水化物である米や麺類はもっている人が多いと思いますが、もし野菜が入手可能なら、積極的に野菜を沢山摂って健康を保って欲しいと思います。
生鮮野菜が入手できなければ、冷凍野菜や乾燥野菜、水煮などを上手に活用して下さい。野菜には災害時を乗り切るチカラがあります。