トマトと新玉ねぎとひじきのサラダ

ひじきは煮物だけではもったいない

身近な野菜とストック食材(缶詰、乾物、水煮など)を上手に使ったおうちご飯を紹介します。
常温で保存できるストック食材は、使い方がわかればとっても便利。災害時用にローリングストック食材としてもおすすめです。
野菜には抗酸化力や免疫力が多く含まれていますし、色や香りや食感など五感を満たしてくれる食材なので、ストレスを和らげてくれます。

材料(2~3人分)

  • トマト     2~3個
  • 新たまねぎ   1/2個
  • ひじき(乾燥) 3g
  • スプラウト   4g
  • 【なめたけドレッシング】
    • なめたけ(市販品)大さじ1.5
    • 粒マスタード   小さじ1
    • 酢        小さじ2
    • 醤油       小さじ1/2
    • オリーブオイル  大さじ2

作り方

①ひじきはぬるま湯で戻して、熱湯で15秒茹でてざるにあげる。

⓶トマトはへたをくり抜き、輪切りにする。新玉ねぎは繊維を断ち切るように薄切りにする。

③トマトを皿に並べる。

④新玉ねぎとひじきを軽く混ぜながら皿に盛り付けて、ブロッコリースプラウトをちらす。

⑤混ぜたドレッシングをかける。

  • 玉ねぎは水に晒さないで!
    水に晒すと、硫化アリル(血液サラサラ効果等)が流出してしまいます。硫化アリルは揮発性なので、スライスした後バットに広げて少し放置するだけでも辛味が和らぎます。
材料
なめたけドレッシング
なめたけ(国産)
ピリ辛なめたけ

なめたけは、どこでも手に入りやすく、お手頃な瓶詰めでストック食材としても役立ちます。
なめたけの中に入っているえのき茸は、エノキ氷で有名になったように、とてもうま味が強いキノコです。なめたけを醤油ベースの料理やたれなどにちょっと加えて使うと、コクが出たりして、とても便利です。

自家製なめたけ

なめたけは自分で簡単に作れます。私はえのき茸だけでなく、他のキノコも混ぜた自家製なめたけを作ります。
左の写真は、ちょっと大人向けにアレンジした「ピリ辛なめたけ」です。(唐辛子を入れただけ)お酒がすすみそうですが、お酒だけでなく、パスタなどにも使えますね。

今日のお勧めストック食材 「乾燥ひじき」

ひじきは海藻の一種です。
春(3~4月)に磯で刈り採られて、陸揚げされたあと、蒸したり煮たり加工されます。次に乾燥をさせたものが、乾燥ひじきです。ひじきは天然のものですので、採れた場所や環境によって、太さや硬さや風味が異なります。

芽ひじきは、先端の芽や小枝の部分です。長ひじきと芽ひじきはお好みによって使い分けていただければと思います。

国産ひじきは希少

最近は国内での生産が減少して、殆どが輸入ものです。輸入品は養殖ものが多く、天然ものが1割程度と言われています。国産のひじきは天然ものです。(私は千葉県鴨川の斉武商店の房総天然ひじきを使っています。太さがちょうどよく煮崩れにくく食感がよいのでいつっもストックしています。) https://saibunohijiki.com/

ひじきは栄養豊富

ひじきには、鉄が多く含まれるているのは有名ですが、それだけでなく、カルシウムやマグネシウム、食物繊維が豊富に含まれています。
カルシウムとマグネシウムの摂取にはそのバランスが重要なのですが、ひじきは理想バランスに近い食材と言われています。

千葉産乾燥ひじき

今日のおすすめ野菜①「ブロッコリースプラウト」

手軽に野菜をとる方法の一つが、「ちょいたし」です。それにぴったりなのが、スプラウト類です。

スプラウトとは、発芽野菜・新芽野菜と呼ばれ、種から人為的に発芽させたものです。ブロッコリーの他にも、レッドキャベツ、クレス、マスタード、カイワレ大根、そばの芽、豆苗など多彩です。また、もやしも緑豆や大豆を発芽させたものもありますね。

種子から発芽した直後は、種子に含まれている栄養素と、発芽後に光合成によって得たビタミンCやβカロテン、カルシウム、葉酸などの栄養素の両方を含んでいます。弱弱しくみえますが、実はパワーのある野菜です。

特にブロッコリーにはスルフォラファンという機能性成分が含まれていることが、アメリカの博士によって発見されました。
スルフォラファンは、特にブロッコリーの新芽(スプラウト)に多く含まれていて、高い抗酸化作用や解毒作用、抗炎症作用を示しています。様々な疾病の予防のためにも積極的に使いたい野菜ですね。

自宅で簡単に栽培できるスプラウトキットも販売されています。ベランダや庭がなくても、水耕栽培も出来ます。
手軽に栽培できて、ちょいたし出来るのがいいですね。

ブロッコリースプラウト
オーガニックブロッコリー種
水耕栽培容器

今日のお勧め野菜⓶ 「トマト」

トマトというと夏野菜というイメージですね。でも一番美味しい時期は春なんです。

アンデスの冷涼な高地産まれのトマトにとって、高温多湿の夏は暑すぎて厳しい環境です。それよりも、充分な日照があり、昼夜の温度差があってじっくりと熟していく春のほうが、トマトが美味しく生育しやすい時期です。今が一番美味しくて、価格も安定していてます

トマトの栄養

トマトはファイトケミカルのリコピンなどを含んでいて、抗酸化力が高い野菜です。またビタミン、βカロテンなどを豊富に含んでいて、免疫力アップにも繫がるので、この時期に積極的に食べたいですね。


収穫を待つ高糖度トマト

災害時に最も不足するといわれているのが野菜

家に炭水化物である米や麺類はもっている人が多いと思いますが、もし野菜が入手可能なら、積極的に野菜を沢山摂って健康を保って欲しいと思います。
生鮮野菜が入手できなければ、冷凍野菜や乾燥野菜、水煮などを上手に活用して下さい。野菜には災害時を乗り切るチカラがあります。

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