切干大根ときのこのナシゴレン

災害時の健康維持は野菜が決め手

災害時にも、健康を維持する心がけは重要です。
野菜・果物は必要な栄養があるだけでなく、色や食感や香りなどで私達の五感を満たす食材です。ストレスや不安が溜まっている気持ちと体を、野菜・果物のチカラが和らげてくれる効果もあります。
災害時など、普段と異なる状況の中でも、心も体も健康でいたいものです。
その助けになる野菜・果物をどのように摂ればよいのか、摂取できる食品をご紹介していきます。
災害後は様々な状況下が想定されますが、ここでは自宅避難を想定してお話しをしていきます。

野菜の加工品を選ぶ5つのポイント

ポイント① 常温保存できる加工品

 備蓄しておく加工品は、常温保存可能な品を選びましょう。保存場所を選ばずストックできます。スーパーマーケットで要冷蔵コーナーに置いてあっても、実は常温保存品の商品もあります。気になる商品があったら、裏面表示で要冷蔵か常温保存かを確認するとよいでしょう。

保存する場所は、表記されているように食品が変質したりしないようなところを選んで下さい。

保存方法の表記

ポイント② なるべくシンプルな加工品

野菜や果物を、乾燥しただけや、蒸しただけ、茹でただけなど、なるべくシンプルな加工で味がしっかりついていないものをストックすることをお勧めします。

シンプルな加工ほど、素材そのものの味や食感、栄養素が残っているからです。また味付けがしてなければ、和洋中を問わず、様々な料理に応用できるので便利です。

また他の食材(例:わかめと野菜)とミックスされているものは、便利なようで、使える範囲が限定的になりがちなものもあります。

乾燥れんこん

ポイント③ ストックがしやすい加工品

どのご家庭でもストックできるスペースは限られていると思います。便利な加工品であっても、容量が多過ぎたり、かさばるものばかりあると、スペースが足りなくなったり、使い切れずに無駄にしてしまう可能性もあります。保存品は一度開封したらなるべく早く使い切ることが大切です。
自分の食生活や備蓄スペースにあったサイズのものを選ぶのも大切なことです。

缶詰よりかさばらないが
賞味期限は缶のほうが長い

ポイント④ 賞味期限が半年以上ある加工品

常温保存パック商品の中には、賞味期限が3か月程度のものもあります。3か月はあっという間に過ぎてしまい、備える→食べる→買い足すというローリングストックのサイクルを回すには短すぎます。最低でも6か月以上あるものを選んで下さい。

ポイント⑤ なるべく美味しく安全な加工品

最近は加工の技術や設備が充実してきているので、小規模の企業や組織の製造品も質が向上して、美味しい加工品が増えてきています。大きなメーカーだから安心とか、小さい所の製品だから心配という基準でなく、良い原材料を使っているか、どんな添加物が入っているかなど、自分で判断することが重要だと思います。

三種のキノコ水煮

具体的にどのような野菜の加工品があるのかは、次回以降お話ししていきたいと思います。

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