2018年2月 いすみ鉄道オーガニックトレインのオリジナル弁当を開発しました。地元の海と山の幸を盛り込んだお弁当は大好評でした。
千葉県南房総のいすみエリアは、持続可能性な農や食の取組みが盛んな地域です。いすみ市の学校給食に使われるお米は、地元の有機米が使われていたり、
2018年には「生物の多様性を育むの農業国際会議」が開催されるなど、様々な活動が産まれています。

この企画は、列車に乗ってオーガニックを体験する「オーガニックトレイン」の第三弾として千葉のいすみ鉄道で開催された取組みです。
地元のオーガニック農産物や大原漁港であがったタコや鰯、地元の乳牛から作られたチーズなど、千葉の海と山の恵みをぎゅっと盛り込んだお弁当を企画しました。ご飯は、もちろん夷隅産。しかも、房総の伝統食である、太巻き寿司を盛り込みました。

地元の協力があってこそ

このお弁当は、地元の魚喜さんという仕出し弁当やさんや、NPO法人いすみlifeスタイル研究所の高原和江さんなどにご協力いただけたことで生まれたものです。地元の食材探しと調達には地元の方々の協力と連携が不可欠です。知らない町で何かを作るためには、地元の方々との信頼関係をいかに構築するかということも重要です。

大好評だったお弁当

何度か試作を重ね、すべて手作りされたお弁当は、お客様に大好評でした。当日皆様がいすみ鉄道に乗り込んだ大多喜は竹林や筍で有名な場所ですので、お弁当箱も竹皮を貼ったものを使用しました。

情報と知識を組合せて中身を作るノウハウ

また、その地域にどんな食材があるか、実際にその時期に入手できるか、他に代用できるものは何かあるか、その地方の食文化はどういうものがあるのか、製造委託先でどこまで作れるかという設備や人材情報、味や見た目の構成をどうするかなどの様々な情報と知識が必要です。そこのノウハウがあるのが、弊社の強みです。

お弁当は二極化

お弁当は、バラエティのある食材をちょっとずつ入れるので、実はとても手間暇がかかる商品です。
今、お弁当は二極化しています。冷凍品や加工済みの素材を使うことでコストを下げて、お手頃な価格で販売しているものと、手間暇をおしまず作られた素材を宝石箱のようなお弁当。価格もそれなりに高いものになります。パッと見るとわからなくても、食べてみるとその違いは一目瞭然です。
列車の旅を楽しむためのお弁当は非日常の経験を楽しむためのツールです。美味しさだけでなく、ワクワク感や、美しさ、面白さなどもエッセンスとして盛り込むことも重要です。