さる平成25年9月11日に福島県・白河市内にて、しらかわ・地域産業6次化ネットワーク第1回交流会が開催されました。当方は県南の特産品開発コーディネーターとして、『県南地方の6次化の実践に向けての提言』というテーマで講演をさせていただきました。

福島県県南地域の現状

県南地方には様々な産物がありますが、少量生産が多く首都圏に近いので事業者が個々に開発・県内外に販売していますが、開発力・販売力も十分とは言えず、今後は地域内の情報の共有や連携などで、点から面へ推移する6次化の時期にきていると考えています。

また、セミナーでは具体的な事例発表として、私も以前伺ったことがある栃木県茂木町の「そばの里まぎの」の石川店長から6次化の取り組みのお話しを伺いました。まぎのさんはお蕎麦だけでなく、地元産物を使ったメニュー展開や、そばを使った菓子類などの加工も手掛けています。

第2部は、商品開発ブラッシュアップ相談会で、商品開発をしている事業者の方々の課題解決の方法や今後の具体的な改良ポイント等について一緒に考えさせていただきました。

課題解決にセオリーはない

それぞれ開発するアイテムも状況も異なるので、こうしたら上手くいくというセオリーはありません。一番重要なのは、事業者のパッション、そしてチャレンジしようとする想いです。私は課題解決のための情報提供や、具体的な方法などを一緒に考えていく役目をしています。

背中を押すのもコンサルティング

今後どういう方向で開発したらいいのかと聞かれることが多いのですが、相談者の皆さんとお話しをしていると、方向性は自分では決めているけれど自信がなくて、誰かに後押ししてほしいと思っている方もおられます。そんな方はお話しをしていると、「あ、この方向でいいんだな」と迷いが消えていく瞬間を感じます。それも重要なことです。

複数の解決方法を提示して選んでもらう

また、具体的な方法をいくつかご紹介する場合もあります。その中で自分に合うものを選ぶのは相談者様自身です。私が「これがいいですよ」と強くお勧めはしません。コンサルっぽくないと思われるかもしれませんが、人の意見を聞いて、ご自分で決めるということが、一番の成功への近道だと考えているからです。

県南地方に携わり、様々な業種の事業者の方々とお会いする機会を得ることができました。県南の特性を活かして、地域がより活性化することを願っています。