先日、私が卒業した経営大学院の中小企業診断士養成コースの方々に、農業法人の経営診断実習の前に、農業の現状や基礎知識と、農業法人のコンサルティングのポイントについてレクチャーさせていただきました。
農業系コンサルティングに必要な3つの基礎知識
農業が注目されているので、農業分野のコンサルタントとしてビジネスを行いたいと思っている方が少しずつ増えているような気がします。
しかし、農業や農業コンサルをするにあたって、まず基礎的にこの3つを
把握することが大切だと思います。そこで、
①日本と世界の農業の現状を知る
②農業という業種の特性を知る
③農業コンサルタントのポイントを知る
この3つを中心にお話しをしました。
基礎知識や現場のリアルな話が出来る人が少ない
実は、このような基礎知識を教えられるような講座や人材がいないということを、農業系コンサルタントを目指している知人から聞いていました。
今回のレクチャーの事を、FBで実施したことを書いたところ、
「こういうのがあったら是非受けたい!」というお声も複数いただいています。今後、このようなレクチャーも開催していきたいと思っています。
他業種でのノウハウの転用が難しい
農業は、長年の国の政策の影響が、他業種よりも色濃くあるのが特徴です。
また、他の製造業と似ているところもあるのですが、もっと構造的に複雑であったり、農業という業種の特性もあります。
つまり、他業種で培ったノウハウやメソッドをそのまま転用できないところがあるわけです。
現場に解決の糸口はある
現場を見ずに、会議室では事件を解決できない?ように、現場を理解せずに課題解決は出来ないというのが私のモットーです。
仮に診断フォーマットで、現状診断をすることができても、どこに問題があるのか、それを見つけ出すには、現場に足を運ぶことが一番有効だと思います。
サスティナブルな農業を応援する仲間を増やしたい
農業で一番難しいのは、栽培と販売だと思います。私は農産物のマーケティングを専門にしていますが、農産物のマーケティングを専門とするコンサルタントは殆どいないのが現状だと思います。日本の農業が持続していくためには、一緒に考えて一緒に行動するマーケティングの専門家がもっと増えることが望ましいと思っています。意見交換したり情報交換しながらよりよいコンサルティングができるような仲間ができたらと願っています。