9月9日の早朝の台風15号で千葉は大きな被害を受けました。
被災なさった多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

実は私が20年以上暮らしていた北総の家も倒木で屋根に大きな穴があきてしまい、半壊してしまいました。
台風直後にひどい交通渋滞と信号なしの中、現地に辿り着いた時に見た光景はすさまじいもので、人間の無力感でいっぱいになりました。

千葉の秋冬作が心配

数日後に成田の果樹農家にコンサルティングに行った時も、ビニールハウスのビニールは破れ、パイプは歪み、中の樹木の枝は折れたり、葉がちぎれていたり、その被害は大きなものでした。ビニールハウスはどこも被害を受けているので、
修復するのにも時間がかかることが予想されます。これから寒くなりハウス内で加温が必要な農産物は、修繕が急務になるでしょう。
また、これから最盛期のサツマイモ、里芋も、どこまで影響がでていくのか危惧しています。人参などの露地ものの秋冬野菜も影響は出てくると思います。
秋冬作の蒔き直しをしている農家もありますが、今後の気温によって生育条件も異なってくるので、秋から冬の野菜の供給量などが懸念されます。

ビニールが剥がれ、パイプも歪んでしまったハウス

電気というインフラと施設栽培

一方、工場型の施設園芸は停電によって、施設の管理が出来なくなったり、予冷や貯蔵のための冷蔵庫が動かないという被害もあります。香取の知り合いの農場は、冷蔵庫も停電によって、中の貯蔵してあった人参が全部ダメになってしまったそうです。農業の場合、井戸水を使用しているところも多いので、水のくみ上げは動力を使いますので、ここでも電気が必要です。

気候変動へのリスクマネジメントに有効な「Misakoメソッド」

これからもっと厳しくなる気候変動のリスクを考えると、人間があれこれ対策を講じても、猛威を振るう自然にはそう簡単に勝てない気がします。
被害を被らないようにすることも大切ですが、もしも事態が起こってしまうことも想定した、柔軟な考え方や仕組みがリスクマネジメントに繫がるのではないでしょうか。「Misakoメソッド」は、素材から何が作れるかを考える開発メソッドです。今ある素材を、状況によって柔軟に活用するか、どう組み合わせるのかという考え方をメソッド化したものです。
従来の大量生産、大量消費とは異なる、少量で小回りが利いて、多様な商品を創るために最も有効な考え方です。ご興味がある方は、ご連絡下さいませ。