これ、切干大根なの?って感じる一品
身近な野菜とストック食材(缶詰、乾物、水煮など)を上手に使ったおうちご飯を紹介します。
常温で保存できるストック食材は、使い方がわかればとっても便利。災害時用にローリングストック食材としてもおすすめです。
野菜には抗酸化力や免疫力が多く含まれていますし、色や香りや食感など五感を満たしてくれる食材なので、ストレスを和らげてくれます。
材料(2人分)
- 切干大根 30g
- 豆苗 20g
- コンビーフ缶 50g(小缶1/2)
- にんにく 2スライス
- 赤唐辛子 1本
- 切干大根戻し汁 大さじ2
- 白ワイン(酒) 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ1/5
- 黒コショウ 少々
作り方
①切干大根は水で戻す。戻し汁を大さじ2をとっておく。
②豆苗は長さを1/3に切る。にんにくは薄切りにする。赤唐辛子は半分に切って種を取り出しておく。
③鍋にオリーブオイルとにんにく、赤唐辛子を入れて弱火で香りをたたせる。
④そこにコンビーフを入れてほぐすように炒める。
⑤④に切干大根を加えて油を馴染ませるように軽く炒める。
⑤白ワイン、切干大根の戻し汁を加えて、混ぜながら炒め煮にする
⑥水気が殆どなくなってきたら、豆苗を加えて塩・こしょうで味を整える。
- コンビーフをよくほぐして、切干大根に絡ませるのがポイントなので、あらかじめ包丁でカットしておいたほうが楽です。
- 唐辛子の量で辛さは調節して下さい。
- 豆苗の代わりに冷蔵庫にある緑黄色野菜を入れてもOKです。
- タイムやオレガノ等のハーブ類を加えるとグッとイタリアンぽくなります。(なくても美味しいです)
- お好みで、お醤油を少し垂らしても。
- ビールやお酒がとてもすすんでしまうベジつまです。
今日のお勧めストック食材 ① 「切干大根」
切干大根は、大根をカットして乾燥させたもので、その形状や太さや長さは製造者によって異なります。太いものは「割り干し大根」という名前等が付けられていることもあります。また、丸くスライスしてあるものや、いちょう切りしたものもあります。切り方や太さによって食感も異なるので、いろいろ試してみると面白いですよ。
和洋中万能な乾燥野菜
切干大根は、煮物のイメージですが、炒めたり、和えたり、炊き込みご飯にしたり、卵焼きに入れたりと、和洋中様々な料理に使えます。人によって気になる大根臭さは、香辛料や調味料でカバーできます。
戻し汁も活用
切干大根は、乾燥させることで、うまみと栄養が凝縮されています。仏教では、精進出汁としても用いられています。戻し汁もぜひ捨てないで、煮物などには使って下さい。
私は、切干大根を煮るときは、戻し汁と普通の昆布と鰹の混合出汁と半々ぐらいで煮ています。
今日のお勧めストック食材 ② コンビーフ
コンビーフは缶詰の中でポピュラーな品です。人それぞれ思い出やこだわりの食べ方があるのではないかと思いますが、そもそもコンビーフってどんな食品か、ご存じですか?
コンビーフって何?
コンビーフは英語でcorned beef と書きます。
cornは粒状の粗塩のことです。つまり塩漬けされた牛肉です。
牛肉のバラ肉等の塊を塩漬けにして、煮たり蒸したり加熱したものです。
日本では、出来た塩漬け肉をほぐしたものを缶詰めやパック詰めしたものがポピュラーですが、海外では、塩漬けにしたものをハムのようにスライスして食べるのも一般的です。(東京・麻布Nisshin world Delivatessenで売っています)
コンビーフでリッチな味に
コンビーフには塩味がついて牛肉の旨味と油脂があるので、料理に使うとリッチな味になります。
最近は脂肪分を抑えたものや、熟成肉を使ったもの、和風味などコンビーフはバラエティ化しています。コンビーフと言えば、台形型でくるくると回して開ける缶タイプでしたが、このタイプはなくなりつつあります。ちょっと寂しいですね。
今日のお勧め野菜 「豆苗」
便利で栄養があって楽しい新芽野菜
豆苗として販売されているのは、スプラウト(新芽野菜)の一種で、エンドウ豆の若芽です。生育した豆苗の茎葉は中華料理の炒め物等でよく使われている野菜です。さらに成長していくと、莢をつけて、サヤエンドウになります。サヤエンドウは未熟な莢の状態ですが、それをさらに生育させて、莢から豆を取り出して乾燥させたものがエンドウ豆。それを乾燥したものを使っているのが、あんみつの豆だったり、ひたし豆で使われたりしているものです。
パワーのある新芽野菜
新芽野菜は、種が発芽して成長し始める時のものなので、生命力が旺盛で、成熟して大人になった野菜とも、種とも違った栄養を持っています。
豆苗は、「豆」と「緑色葉物野菜」の両方の栄養を併せ持っている栄養バランスのよい野菜で、蛋白質とビタミン類を豊富に含んでいます。
新芽野菜は、少量で効率的に栄養補給できるという点が優れています。
豆苗を入れるタイミング
豆苗(新芽)は、生でも食べられますが、ちょっと豆の香りが強いのと、ちょっと茎の部分が堅めなので、生食の時は、細か目にカットする方が食べやすいと思います。加熱して使うときは、予熱でも火が入るので、出来上がった最後に加えるぐらいで充分です。
再収穫ができる野菜
一度使い切ってしまった後に、根に水が浸かるようにしておくと、再び種から発芽してきます。成長して伸びていく様子を見ていると、楽しくなりますね。
災害時などに最も不足すると言われているのが野菜です
家に炭水化物である米や麺類はもっている人が多いと思いますが、もし野菜が入手可能なら、積極的に野菜を沢山摂って健康を保って欲しいと思います。
生鮮野菜が入手できなければ、冷凍野菜や乾燥野菜、水煮などを上手に活用して下さい。野菜には災害時を乗り切るチカラがあります。