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ローリングストックとは?
在宅避難に備えて、 日常的に自宅で利用しているものを少し多めにストックして、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい災害食を備蓄する方法です。
ローリングストック食品
- 常温保存可能な食品
- 簡単な調理で食べられる食品
- 賞味期限が長い食品(できれば1年以上あるもの)
非常食と災害食は何が違うの?
一般的には下記のような区別がされています。
非常食 | 災害食 |
---|---|
保存性が高くそのまま食べられる食品や、お湯を注ぐだけ等の食品で防災セットなどに入っている食品 | 災害直後ライフラインが途絶えて物資がなくなってから、通常生活までに戻るまでの状況に対応して、普段に近い、栄養も考えた食事 |
災害の段階に応じた食事とローリングストック食品
1.災害直後
封を切ってすぐに食べられる食事(非常食にあたる)
命を繋ぐための食事。そのまま食べられるもので空腹を満たしたり、水分補給することが重要。おかれた状況によって食べられるものは異なってきます。 この時期に食べるための食品は、いわゆる非常食で、長期保存品がよい。
- そのまま食べられるもの(パン缶、クラッカー、栄養補助食品等)
- お湯を注ぐだけで食べられるもの(アルファ米食品、餅等)
- そのまま食べて美味しい長期保存調理缶や長期保存パック(おでん等)
- フルーツ缶(みかん缶等)
- 缶飲料、野菜ジュース等飲料、粉末ジュースの素(もちろん飲料水も必要です)
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5年保存できます
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マッシュルーム風味
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(オーガニックフード)
古代小麦を使った食品。お湯を注いで10分で、クスクスのような味付き小麦が出来上がります。ヴィーガン対応食。
2.ライフライン(電気、ガス、水道)の制限がある/買い物は出来ない
最小限のライフライン(カセットコンロ等)を使って作れる食事
充分な調理は出来ない中、お湯を注ぐだけ、温めるだけ、あるいは、短時間の簡単調理で、まずはお腹を満たすことが優先。お米など単品よりも蛋白質食品や味のついた食品などを一緒に摂ったり、ちょっと足すことで、満足感や栄養価が高くなります。
- 缶詰(焼鳥缶のような調理加工缶、ツナ缶のような素材缶)
- 温めるだけのレトルト食品(カレー、シチュー等)
- お湯を注ぐだけの乾燥食品(アルファ化米、カップ麺)
- そのまま食べられる乾燥食品(クラッカー、ドライフルーツ等)
- 常温可能なパック食品(そのまま食べられる、水煮のような半調理)
- 野菜ジュース、長期保存パック飲料等 (もちろん飲料水も必要です)
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だし入りで酒と砂糖と醤油を入れれば煮物に。
けんちん汁用やカレー用等もあります
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ツナ、マッシュルーム水煮、粉チーズを加えると◎
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野菜をちょい足しできます。
ホウレン草、人参、大根葉等もあります
3.ライフライン(電気・ガス・水道)は通常/買い物が充分にできない/外出を控える必要がある
栄養バランスとストレスに配慮した食事
ただお腹を満たすだけでなく、栄養やストレスに配慮した料理を心掛けたいですね。ひとつの素材で色々な料理ができるような素材を上手に使い回しましょう。賞味期限が半年程度のものを使う場合も。甘いお菓子の簡単手作りもストレス解消に。
- レトルト食品(温めるだけ、最後に卵を入れるだけ等ひと手間のもの)
- 缶詰(肉や魚、豆など蛋白質の素材缶、その他の半調理品缶、フルーツ缶)
- 冷凍食品(冷凍野菜、シーフードミックス、冷凍フルーツ等)
- お湯で戻して使う乾燥食品(乾燥野菜、高野豆腐、麩等)
- 常温保存可能なパック商品(水煮やドライパック等)
- 野菜ジュース、トマトジュース(飲むだけでなく料理に色々使える)
- 生鮮野菜(長期保存しやすい野菜、薬味になるような野菜等)
- 馬鈴薯、玉ねぎ、人参、長芋、さつま芋、長ネギ、生姜、にんにく等
- 甘いお菓子の素(ゼリーの素、杏仁豆腐の素、ホットケーキミックス等)
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麻婆茄子やパスタなど。
冷凍小松菜なども便利です。野菜不足解消に
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煮物だけでなく、サラダやカレー、炒めものなどに使えます
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甘いものを作って食べるとストレス解消に
普段から使おう
ローリングストック食品は、保存がきいて普段の生活においても便利な食品が多くあります。災害のためだけに特別に用意するものは一部で、その他は普段どんどん使って慣れていくのが良いと思います。
普段の料理を楽にしてくれる便利食品
ローリングストック食品は、普段の料理の手間を省いたり、美味しくする手助けとなる便利な食品です。普段から使い慣れていくといいですね。
一次加工品を上手に使い回す
災害時だからこそ、可能な限り味や栄養の工夫をして、食事が少しでも楽しく、癒しになるような工夫をしていきたいものです。
そのためには、すぐに食べられるカップラーメンのような食品ばかりではなく、一次加工したもの(缶詰め、水煮、乾物)や半調理品を上手に使うとレパートリーが広がります。
加工方法によって保存期間が異なるので注意
見た目が同じ商品でも、加工方法や処理方法によって保存可能期間が異なる場合があります。必ず、賞味期限を確認することが重要です。(パック等)
裏面情報を見る
買い物の際に、どんな商品があるのか、日頃から店頭で意識してみていく事も重要です。
気になった商品があったら、裏面の表示部分をよく読んで、原材料に何が入っているか、賞味期限はどのぐらいか、保存方法は常温か要冷蔵か、などをきちんと見る習慣をつけるといいですね。
災害時にもお腹と心を満たす食を
災害のフェーズにもよりますが、その状況の中で、お腹を満たし心も満たすような食事を心がけていきたいものです。そのためには、食品に関する知恵や知識と日頃からの備えがあると、災害時の具体的な行動に繫がると思います。