島根県浜田市で「しまね女性農業者ネットワーク」の会員の皆さんとワークショップと講演を行いました。今回は2部構成で、第一部がワークショップ、第二部が講演という形となりました。

実践的なワークショップ型勉強会


講演だけでなく、実際に商品をどう魅せるかという視点で考えていただくため、WSではご自身の商品を参加者の皆さんにも見ていただき、現状の売り場や生産体制などの情報を聞きながら、改善点のアドバイスや、具体的に別の商品との比較をして「どう違う?どっちがどうよいか?」など考えていただく実践的WSを行いました。

他の商品を見ることが、自分のブラッシュアップに

昔、六次化のアドバイザーとして生産者や生産団体の個別相談をよくやりましたが、自分のものだけでなく、他の人の産品をみて考えるという機会が、農業者を始め物作りをしている方々にはどうしても少ないので、この形式は理解しやすくよかったと思います。
他の人の視点で自分のモノを見てもらうというのは、とても需要なことです。しかし、いきなり他人に意見を言われても、人はなかなか納得しないもので、そこには意見を言い合える場を創り出すことも重要です。今回は、堅苦しくなく、お茶を飲みながら、少人数で和気あいあいな雰囲気の中で行えたことがとてもよかったと思います。

対面販売のコツ

マルシェなどの直接販売の機会も増えているので、ディスプレーのコツ等を実際の展示を私が手直して見ていただいたり、意見を交換したりしました。実際に出展している参加者の抱える課題などについてもお答えしました。

講演会

午後は講演会で、こちらは男性も多く県西部の農業・行政関係者方々も多数ご参加いただきました。農産物をよりよい商品に仕立てる為には、客観的に自分の産物を見ること、世の中のニーズなどの情報入手と的確な情報発信などが重要です。これまでの事例などを織り交ぜてお話しをさせていただきました。

今回の講演+WSという形は、具体的でわかりやすく、地域内でお互いにサポートするきっかけにもなります。

しまね女性農業者ネットワークは、別名3Cの会という名称で、チャンス、チェンジ、チャレンジを目指しています。都内でイベントや販売会なども行っているそうで、今後もぜひ頑張っていただきたいし、私も大いに応援していきたいと思いました。