エスニックさばじゃが

じゃがいも&サバ缶はナイスカップル
たまには異国の魅惑的な味に挑戦!

身近な野菜とストック食材(缶詰、乾物、水煮など)を上手に使ったおうちご飯を紹介します。
常温で保存できるストック食材は、使い方がわかればとっても便利。災害時用にローリングストック食材としてもおすすめです。
野菜には抗酸化力や免疫力が多く含まれていますし、色や香りや食感など五感を満たしてくれる食材なので、ストレスを和らげてくれます。

材料(2人分)

  • じゃがいも    300g(小4個位)
  • さば水煮缶    140g(固形量)
  • サラダ油     大さじ1
  • 豆板醤      小さじ1~1.5
  • 酒        大さじ1 
  • 砂糖       小さじ1/2    
  • 醤油       小さじ2
  • 花椒(中国山椒) 小さじ1/4
  • カレー粉     小さじ1
  • オイスターソース 小さじ2
  • 鶏ガラスープ   250cc
  • 塩・こしょう   少々  
  • パクチー(小ねぎ)適宜

作り方

①じゃがいもは皮を剥いて一口大に切る

②酒から鶏ガラスープまでの調味料をボウルに合わせておく

③鍋にサラダ油を入れて、中弱火でじゃがいもを3分位しっかり炒める。(周りがほんのり白っぽくなるまで)

④そこに豆板醤を入れてさっと炒めたら合わせた調味料、鯖の水煮の身を入れて、10分位じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。(鯖はほぐさなくてよい)

④塩・胡椒で味を整える。お好みでごま油(分量外)を垂らす

⑦器に盛り付けてパクチーを添える。

材料はシンプル
調味料はちょっと多いけれど合わせるだけ
豆板醤は炒めで香りを出すのがポイント

  • さばとジャガイモは醤油、味噌、トマト、マヨネーズ、カレー等でもなんでもよく合いますが、スパイシーな味付けにすればちょっと苦手な人も美味しく食べられます。
  • このレシピは、使う調味料は多く、ちょっと味が想像できないかもしれませんがぜひ試してください。
    シルクロードの先の遠い異国の味がして?後を引きます。
  • この煮物はサバ缶の代わりに豚肉や肉類や野菜やキノコを入れても良し、豆腐を入れてもOK。
  • 豆板醤の辛さはお好みで調節して下さい。辛いのが好きな方は、更にチリパウダーや一味唐辛子を加えて下さい。
  • 花椒は最近スーパーでもよく見かけるようになりました。麻婆豆腐などにかけても美味しいので、是非購入してみて下さい。
  • パクチーの代わりに、小葱等を添えてOKです。
  • 煮物はすぐに食べないで少し置いておいたほうが味が浸みます。
私が使用している
無添加オイスターソース
メーカーによってかなり味が違います

今日のお勧めストック食材 「サバ缶」

ここ数年でポピュラーになったさば缶。味付けも、水煮、醤油煮、みそ煮といった昔からの味付けに加えて、オリーブオイル煮やトマト、カレー煮などバラエティ化しています。
水煮は基本的に塩水や水で煮たものです。

サバ缶はローリングストックする保存食としてもピカイチの存在です。ツナ缶よりも、身の塊がゴロっとしていて、存在感があるので、料理の具材として使いやすいですね。
肉の代替として加熱料理に活用したり、加熱済みなので、そのまま使えるので和え物やサラダ等に重宝です。

サバ臭さが気になる?

しかしサバ缶のさば臭さが気になるという方もいらっしゃると思います。
サバの生臭さのほとんどは「トリメチルアミン」という臭み物質によるものです。獲った魚は時間が経過すると、身の中にある細菌が旨味成分をトリメチルアミンに変化させていきます。サバはこの変化するスピードが早いため、他の魚に比べて臭みが強くなってしまうのです。

缶詰もサバの鮮度が命

つまりサバ自体の鮮度が重要ということですよね。獲ってからいかに素早く処理して缶詰にするかということがポイントになります。
また、サバは鮮度だけでなく、魚の質で味が大きく変化する魚ですので、もともとのサバの質もサバ缶の味を大きく左右します。
脂ののりや旨味のあるサバしか使わない、美味しい時期のサバでしか缶詰を作らない、捕獲する漁場を限定しているなど等、こだわりのサバ缶もあります。

今回の料理のように香辛料を沢山使った料理は、サバ臭さが気にならなくなります。

サバ缶の栄養

サバ缶にはさまざまな種類の栄養が詰まっていることはよく知られています。良質な蛋白質が手軽に摂れるだけでなく、血液をサラサラにしたり中性脂肪を下げる等の効果が期待されているDHA、EPAが多いのが特徴です。また、ビタミンDやカルシウムなども多く含まれていますので骨を丈夫にする働きもあります。

人気のあるサバ水煮缶
オリーブ油漬け
サバ缶

今日のお勧め野菜 「じゃがいも」

保存食としてのじゃがいも 

ジャガイモは常備菜として、どこでもストックされている野菜の一つです。ジャガイモには様々な品種やタイプがありますが、保存食としてジャガイモを考えると、日持ちがして、芽がでにくくて、食味がよくて、色々な料理に使えるものがいいですね。
春先に出てくる新じゃがは、みずみずしさが特徴です。ということは、水分が多いということなので、傷みやすいということで長期間保存には向きません。

芽の出やすさは品種によって違う

ジャガイモは休眠期間といって芽がでるまでの時間が品種によって異なります。
最もポピュラーな男爵とメイクイーンを比較すると、メイクイーンの方が早く芽が出てきます。
ですので、この2つなら男爵のほうが長く保存しやすいということが言えると思います。(私は昔は毎年この2品種を同時期同じ産地のものを入手して保存させながら使っていたので、実体験済みなんです)
私は男爵をいつもストックしてありますが、もし十勝こがねを見つけたら、この方がもっと休眠期間ががなく、料理に万能なのでお勧めです。

長く保存させる方法

ジャガイモは貯蔵中も呼吸をしているのですが、低温で高湿度を保つことで呼吸を抑え、芽が出にくくなります。その条件になるように、私は冷蔵庫の野菜室に、新聞紙で包んでからビニール袋に入れて口を閉じて保存しています。かなり持ちますよ。

冷凍はやっぱり難しい

ジャガイモは冷凍できますと書かれている記事もありますが、生のままではなく、必ず加熱して下さい。しかし家庭用の冷凍庫では、加熱してじゃがいもの組織が壊れてしまい、解凍すると食感が悪くなることが多いので、私は加熱してマッシュしたもの(コロッケやマッシュドポテト)以外はあまりお勧めしません。野菜本来の味を楽しめないで食べても、結局満足感が低いのと、野菜嫌いになるきっかけを作ってしまうからです。

ジャガイモは万能な保存食
干しじゃがいも
(東北地方の保存食)

災害時などに最も不足すると言われているのが野菜です

家に炭水化物である米や麺類はもっている人が多いと思いますが、もし野菜が入手可能なら、積極的に野菜を沢山摂って健康を保って欲しいと思います。
生鮮野菜が入手できなければ、冷凍野菜や乾燥野菜、水煮などを上手に活用して下さい。野菜には災害時を乗り切るチカラがあります。

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