「商品開発力セミナー」の今回のテーマは、既存商品の売上を伸ばす戦略を考えるアイディア出しのワークショップを行いました。

アイディアを出せる柔らかい頭に

今回は「サトイモ」をテーマに上げて、サトイモの売上を伸ばす方法について皆さんに考えてもらいました。アイディアを生み出すには、いろいろな要素を集めて、深堀して、ステップを踏んで考えなくてはならないということを意識してもらうために構成した研修です。
日頃のルーティーン的な仕事ばかりで、頭が硬くなっているのを柔らかくする研修です。

食べて考える

弊社の講座の特徴は、「食べる」という体験から、発想を豊かにしていただくところです。今回も、旬の里芋と、冷凍里芋を、同じ条件で煮たものを食べ比べてもらいました。

里芋と冷凍里芋の食べ比べ

顧客視点に立って考えるって難しい

顧客視点に立って考えるとどうやったら売上が伸びるのかわかると言われても、まず顧客視点で考えるというのは、なかなか難しいものです。

顧客ニーズを深堀りする

一つのアイテムの売上をアップするためには、そのアイテムの既存顧客とまだ購入していない顧客双方の本当の欲求を探ることが大切です。研修では、データでは読み取れないような、心の奥にあるニーズを深堀りしていくワークを行いました。これを行うことで、真の顧客のニーズを推察することが可能になります。

深堀りのワーク中

サトイモのSWOT分析

サトイモでSWOT?? 参加している方たちはびっくりしていました。
でも、一つのアイテムをこれで分析すると、その商品の特徴が様々な角度から浮彫になります。また、特に青果物は、アイテムごとにまったく特徴が異なるので、アイテムごとに訴求ポイントが異なり、売り方も変わってきます。
グループワークをする事で、自分の知らなかった情報や知識を共有することもできます。

売上を伸ばすアイディアを発表

最後に、売上を伸ばすアイディアを各グループから発表していただきました。
現場でそのアイディアがすぐに出来るかできないかというところを重視して考えてしまうと、イノベーティブな解決方法は生まれません。日頃の業務にとらわれすぎないで、自由に柔軟に考える「癖」をつけるのがこの講座の目的です。
また、このようなワークショップを何回か繰り返すことが効果的です。

参加者の声

講座の参加者の方々からいろいろなコメントをいただきました。
アイディア出しのワークから、他人の考えに触発されたり、自分の当たり前に固執している自分の姿が見えたりして、気付きも多かったようです。

・購入しない商品に対して「なぜ買わないのか?」という深堀りはしたことが
 なかった。顧客の欲求は目に見えずらいが、きちんと考えることが大切
 だと感じた。
・なぜなぜ分析は難しかったが面白かった。グループ内で話が深まる感じが
 よかった。
・商品のプラスイメージから訴求ポイントを考えることはやりやすいが、
 マイナスイメージ(売れない、知らない)からどうすれば売れるかに繫げら
 れるかを考える方法が参考になりました。
・サトイモを今まで販売してきたが、これほどサトイモについて考えたことが
 なかった。今回はサトイモでのワークだったが、様々な野菜果物で、一つ一つ
 掘り下げて考えると、新しい売り方が見つけられると感じた
・色々なアイディアを聞くことで、発想がどんどん膨らん出来ます。飛びぬけた
 考え方、常識にとらわれない内容が、もしかしたら大ヒットを作るチャンス
 ではないかと思いました。
・型から外れられない、昔ながらの売り方しか思いつかないが、型にはまらない
 売り方やストーリーを一つ一つやってみたい
・商品を知らない人は、きっと説明なんかより、美味しさを簡単に感じたいだけ
 なのだと思う。