城西国際大学 環境社会学部で「環境と食文化」という講義を担当しています。
本年度もいよいよ今月からスタートです。教室での講義と調理実習室を使ってのワークショップと交互に行うスタイルで実施しています。

幅広い知識と体験を身に着けてほしい

15回の講義は、座学と体験学習を織り交ぜて行っています。50人程の履修者がおり、体験学習を行うのにはかなり工夫が必要だと感じています。また学生の中にはアジアからの留学生も多く、コミュニケーションのギャップを感じることも正直ありますが、食は学生同士の他者理解にも何か役立てばと思っています。
学生には、身近な食から社会をとりまく食まで、環境という軸を持ちながら、レ歴史や文化に紐づけて考えてほしいと思っています。

体験学習の重要性

調理実習室で、色々な食体験を通じて、食を考える力を養うような内容にしています。食の専門家を養成するのが目的ではなく、自分なりの食と環境との関わり方を模索してもらうための講義です。
15回の講義を終わってみると、食に興味を持って食の資格を取りたいと言ってきた学生、地域のことに興味を持った学生、大学の構内の環境問題に関心を持った学生など、自分と社会とのつながりを食を通して感じてもらうことは出来たと思います。

水から環境と食を考える

環境問題で水はとても重要です。昨年は、世界の水資源の問題から、身近な水までを学び、水の飲み比べを行いました。その後、お茶の文化の話から緑茶を入れてもらいました。留学生がお茶を入れるのが初めてなのは当然ですが、日本人でも、初めて急須でお茶を入れたとか、温かいお茶を始めて飲んだとか。。。そういう時代です。お茶の葉を見ることもとてもレアになってきています。

出汁の飲み比べ

別の回では、おいしさとは何かという話から、うまみや世界の食文化の話をして、出汁の飲み比べも。きちんとひいた出汁を飲んだことがない学生が殆どでした。

地元苺農家の見学 生産者からヒアリング

地元の環境問題や、地域資源について学ぶために、校外体験学習も行いました。イチゴ農家でヒアリングしたあとは、イチゴの食べ比べも行いました。